隅田川と勝どき橋を眺める立地のデニーズ勝どき店が2025年3月23日夕方に閉店した。貴重なファミレスがまた消えた。デニーズが入居していたマンション「プラザ勝どき」の再開発に伴うもので、ホテルや賃貸住宅が検討されているそうだ。4月には解体着手が予定される一方、建設工事は直ちに着手されることはなさそう。昨今の建築費の高騰やそれが築地市場跡地再開発に与える影響を踏まえて慎重に検討が進められるようだ(2025/03/23)。
- プラザ勝どきの再開発〜NPK(ネオプラザ勝どき)〜について
- Neo Plaza Kachidoki「スケジュールの遅延、内容変更あり得る」
- 参考 乾汽船の臨時報告書 2025年2月13日
- 感想・まとめ
- 参考リンク等
プラザ勝どきの再開発〜NPK(ネオプラザ勝どき)〜について
構想10年の再開発始動 Neo Plaza Kachidoki~NPK~
対象地 中央区勝どき1−1−1
対象面積 約2700坪
消化容積 300%→+300%
1987年11月 プラザ勝どき(461戸)建設
14階建、3棟構成
延べ床面積 29568・33㎡
住宅専用部分 28・14〜103・65㎡(1R~4LDK)
Neo Plaza Kachidoki「スケジュールの遅延、内容変更あり得る」
2023年5月時点
・2025年度前半に解体に着手→25年4月着手(25年1月時点)
・2030年ごろまでに新しい物件の竣工見込み
・投資額は400億円以上
2024年11月時点
・ホテルから賃貸物件までを考えている
・情勢を鑑み、更なる検討を要する。スケジュール遅延、計画内容の変更もあり得る
・築地市場跡地再開発事業は、乾汽船のNPKに大きな影響がある。単体としても大きいが、高速道路延伸、地下鉄新線の新設など交通インフラの整備と絡む
・工事費の高騰がこの計画の進捗に影響を与えると、我々にも影響がある。工期が長引き、海運の市況悪化がやってくると支えられない。
参考 乾汽船の臨時報告書 2025年2月13日
乾汽船とグループの財政状態、経営成績、CFに著しい影響発生
発生日 2025年1月15日
プラザ勝どき再開発による25年3月31日の営業終了で、資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し特別損失に計上。
単体、連結とも24億8600万円(第3四半期に特別損失計上)
感想・まとめ
デニーズ閉店は残念。たまに朝ごはんをいただいていた。貴重なファミレスがまた消えた。プラザ勝どきの解体は2025年4月に着手される(野村コーポレートリサーチ)。解体までは行われるのだろうけれど、着工は築地市場跡地再開発次第でどうなるかわからない。特別損失の計上もそういうことなのだろうね。