東京臨海高速鉄道が2025年度〜2027年度の3ヵ年の新たな中期経営計画を公表した。臨海地下鉄新線事業計画が初めて盛り込まれたことに注目。具体的な内容はないけどね(2025/03/21)。
環境の変化
・都内テレワーク実施率と東京を訪問する外国人旅行者数を例にニーズの多様化を指摘
・消費者物価指数と10年国債金利の推移を例に経費と資金調達コスト増加を指摘
・出生数、生産年齢人口の減少を例に事業の担い手不足を指摘
・1時間降水量50ミリ以上の年間発生回数の増加を例に自然災害リスク増大を指摘
・世界の年平均気温偏差で地球温暖化の進行を示し、脱炭素化への社会的要請を指摘
経営状況と課題
乗車人員と運輸収入の推移
・新型コロナの影響で乗車人員、運輸収入が大きく減少
・2023年5月に5類移行、乗車人員、運輸収入はコロナ前の8割まで回復
・より多くの人に利用いただく取り組みが必要
財務の状況
・新型コロナの影響から回復。2022年度から2期連続経常黒字を達成した
沿線開発の状況
2025年
次世代研究開発拠点竣工(国際展示場駅)
スポーツアリーナ開業(東京テレポート駅)
2025年度
ODAIBAファウンテン新設(巨大噴水、東京テレポート駅)
2026年
複合型エンターテインメント施設開業(国際展示場駅)
目指すべき将来像
省略
計画策定の考え方
経営方針、経営目標
1 安全・安定輸送の確保と安心の提供
2 お客様サービスの向上
3 沿線地域の発展と持続可能なまちづくりへの貢献
4 着実な事業運営に向けた経営基盤の強化
具体的取り組み(主なもの)
安全・安定輸送の確保と安心の提供
・新木場駅にホームドアを設置(2025年度)
・最後となった東雲駅のホームドア設置も早期着手を目指す
サービス向上
・2027年度までに計8編成
・2027年度から大井町駅の増設エレベーターの供用開始
・2025年度に大井町駅の新出入口供用開始
ホスピタリティ向上
地域や沿線まちづくりとの連携協議
都心部・臨海地域地下鉄整備事業の事業計画の検討
都心部・臨海地域地下鉄整備事業は中期経営計画に初めて盛り込まれた。
区部中心部と臨海地域をつなぐ基幹的な交通基盤となる鉄道網の整備の検討に関し関係者と連携
環境負荷低減に向けた取組強化
・2025年度 トンネル照明のLED化完了
経営基盤強化
省略
ガバナンス/組織力強化
省略
設備投資計画・数値目標
感想・まとめ
前回の中期経営計画2022は全部で28ページ。
今回の中期経営計画2025は全部で33ページ。
少しだけボリュームがアップした。
東京臨海高速鉄道の中期経営計画に初めて臨海地域地下鉄新線事業計画が盛り込まれた。次の進展が待ち遠しいね。