2023年度の東京圏における主要区間の混雑率が発表された。31区間の平均は2022年度の123%から136%まで回復した。注目の東西線(木場駅→門前仲町)は 148%まで回復。混雑対策が必要とされている180%に届いた路線はゼロの状態が続いているが、日暮里舎人ライナーは発表された中では1位の171%をマークした。(2024/09/03)。
2023年の平均混雑率・輸送力・輸送人員
東京圏31の主要区間(※)の平均混雑率は2022年の123%が2023年の136%とやや上昇。コロナ前の163%に少しづつ近づいている。
※コロナ禍前(2019年)との比較で輸送力が漸減していること、輸送人員指数が昭和50年(1975年)水準に届いていないことなどに注意が必要。
平均混雑率 東京圏 31区間 2019年度〜2022年度
2019年 183%
2020年 107%
2021年 108%
2022年 123%
2023年 136%
東京圏の主要区間の混雑率上位5路線 2023年度
①162% メトロ日比谷線 三ノ輪→入谷 0750−0850
②158% JR中央快速線 中野→新宿 0735−0835
③151% JR東海道線 川崎→品川 0739−0839
④150% 千代田線 町屋→西日暮里 0745−0845
④150% JR京浜東北線 川口→赤羽 0720−0820
東京圏の主要区間の混雑率下位5路線 2023年度
そのほか 2023年度
○ゆりかもめ 汐留→竹芝 0900−1000 81%
○東京モノレール 浜松町→天王洲 0730−0830 85%
○りんかい線 大井町→品川シー 0800−0900 108%
○日暮里舎人LI 赤土小前→西日暮里 0730−0830 171%
※主要区間:国土交通省において継続的に混雑率の統計を取っている区間
東京8号線区間 0750−0850
※輸送人員 59940人/時(2022年度 55890人/時)
※編成数 10・0両×27本(2022年度 10・0両×27本)
感想・まとめ
東西線の混雑率は東京の主要31線区では7位グループ。混雑率は増加しているが、輸送人員が増えているのに編成数を据え置いたことが影響している。
需要は回復傾向が続いていると言えそう。減便の改正はなかなか難しそうな状況になっていることは喜ばしい。