都心部・臨海地域地下鉄新線と関連が深いつくばエクスプレスの2023年度事業計画を見ておく。かなりディフェンシブな内容だと感じる(2023/04/20)。
2023年度事業計画概要
・新型コロナ禍で受けたダメージが回復しきれない中での事業計画
・安全安心に手を緩めない
・鉄道のセキュリティ対策を推進する
・将来にわたる鉄道サービス提供のためのサービスのあり方検討と経営基盤強化
主な内容
車体・車両の更新
2022年度 開業初期の34編成の更新工事終了
2023年度
非常換気装置のオーバーホールを実施
開業当初の車両は20年を迎えるため更新に向けた取り組みをすすめる
バリアフリー対策
2025年度 車椅子スペースの乗降口とホームの隙間を70ミリにする対策ゴム設置完了
8両編成化事業の推進
2022年度まで 東京都内地下鉄4駅のホーム延伸工事を実施
経営基盤強化
2022年度 流山おおたかの森駅に近接する高架下に店舗併設スペース
2023年度 TXグランドアベニューおおたかの森(5月)
TXアベニュー守谷(23年度末)=リニューアルオープン
そのほか TXアベニュー八潮=全面リニューアルに向けた準備中
沿線定住支援
コスト見直し
2022年度 駅LED照明の灯調整 券売機など一部電源のカットによる節電
2023年度 各事業検証を継続
総合基地拡張計画
今後の車両運用などに対応するため基地を拡張する「総合基地整備事業」を推進
2023年度 用地取得、都市計画変更手続きに向けた準備を行う
参考:輸送人員は2015年度水準に回復(2022年12月)
感想・まとめ
新型コロナ流行で受けた傷の深さを感じさせる厳しい内容。
やるべき安全対策、設備更新を進めるとして、事業内容はかなり絞った感じがする。
都心部・臨海地域地下鉄新線の文字はまったくないが、総合基地拡張計画は関連しているとみていいのかな。インバウンドの急速な回復もあるし、順調な事業環境の回復を期待したい。