中央区の小坂議員がブログ上に公表した資料に、中央区本庁舎の移転、更新に関する検討が終了したという内容があった。文字通り終了で、現本庁舎の運用延長が決まった(2022/09/03)。
「本庁舎整備の検討は現状をもって一旦終了」
「新たな本庁舎整備の検討については、昨今の急速な社会経済情勢の変化等を勘案し、現状をもって一旦終了する」(9月2日企画総務委員会資料)
本庁舎を取り巻く状況と考え方
①都心環状線新京橋連絡路の整備計画について、現本庁舎への直接的な影響はないと考えられるものの、工事エリア周辺を含めた影響の見極め必要
→都市基盤整備の進捗状況等を見定めながら機をとらえるのが得策
②児童・生徒数の増加等に伴う学校施設の整備などが急務
→学校整備をはじめ人口増加に伴う行政需要への対応を優先すべきである
③建設費の高騰など区財政への影響についてさらなる検証が必要
→財政面において現時点で実現可能な整備手法が見いだせない
④電子申請の拡大などを見据えた庁舎機能や必要面積の再検証が必要
⑤コロナ禍の影響等を受けている中央会館の活用について検討が必要
→昨今における社会行動の変化を踏まえた本庁舎、中央会館のあり方を改めて検討すべき
その他の動向
八丁堀三丁目地区の再開発に関して、事業の検討に大きな影響を与える公共施設のあり方について、区としての方針を現段階で示すことが困難であるため、当面の間、再開発協議会の活動を停止
今後の対応
新たな本庁舎整備については、上記の状況を見極めながら慎重に検討していく必要があるため、当面は現本庁舎を活用しながら財源的な対応を含めた庁内検討を進めていく
現本庁舎の課題
耐震性 Is値0・6は満たす
老朽化 区施設の目標耐用年数70年。適切な修繕を行えば少なくとも十数年は使用可能
狭隘化 ペーパーレス化、京橋図書館移転後のスペース活用を図る。中央会館の機能見直しで庁舎機能の一部取り入れを検討
利便性 レイアウト改修で通路拡幅、電子申請の拡大などを図り利用者利便性向上を図る
参考:検討の経緯
2019年度まで
2020年度
新本庁舎整備検討資料としてオフィス環境調査を実施。これを踏まえペーパーレス推進と来庁者の利便性を考慮した現本庁舎のレイアウト改修に反映
2021年度
既存の民間建物活用した整備思案の検討と財政面の優位性検証実施
→決定的な優位性を見いだすことはできず
感想・まとめ
検討終了の理由の最も大きなものは、建設費の高騰で「財政面において現時点で実現可能な整備手法が見いだせない」
これに尽きるのではないか。
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建設費高騰が区役所本庁舎の整備に影響するとは。再検討開始は5年ぐらい先だろうか。今度は現地再整備にしても移転にしても待ったなしとなるだろう。
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少なくともあと十数年使えるっていうんだったら使ったら良いんじゃない。新設される晴海特別出張所など、区内各特別出張所への機能移転とか、検討開始までにやれることは結構ありそうに思うわ。本庁舎移転時に必要な江戸バスルートの抜本的見直しなんかもやらなくて良くなるわけだし。
いろいろと本庁舎の移転には疑問があったので、現本庁舎の位置でしばらく残ることは歓迎したい。