大林組による「スマート・ウォーター・シティ東京」建設構想。いまから6年以上前に旧ブログで書いた話が、まとめられていたので改めてエントリを立てることにした(2022/07/15)。
スマート・ウォーター・シティ東京建設構想の核となる3つの要素
①都心部の降水を大量に貯留し、それを循環再利用する「スマート・ウォーター・ネットワーク」
②運河や都市河川に水の流れを復活させ、水上交通網として整備する「運河復活」
③水都にふさわしい玄関口として、大型クルーズ船が着眼できる洋上ランドマーク「東京ウェルカム・ゲート」
ウォーターズ・リング(スマート・ウォーター・ネットワーク)
・地下50m/全周約14キロ
・内径14・5mの二重リング状の巨大貯水施設
・貯水量 通常時 230万㎥/最大 460万㎥
・雑用水貯留/短時間降雨に対応し水害から都市を守る新しいインフラ
・災害発生時は非常用水として東京23区の全住民の6・5日分を賄う
・隅田川河岸から掘り進む。
・メンテナンスや清掃は二重リングの片方ずつ行うことで水循環機能維持
・水陸両用車により都心の主要スポットへの新たな交通網としても活用可能
・雨水の注水揚水口として5箇所のSWNゲート設置。
※イメージでは隅田川に2箇所の出入り口スロープが設けられる。一方は築地再開発用地。
運河復活
・江戸時代の運河網を復活させる
・水上交通を復活させる。
・外濠両岸に蔵や土産物、飲食店を整備。
・水と遊歩道の高低差をなくす。水上スポーツが楽しめるようにする。
東京ウェルカム・ゲート
・羽田空港沖のランドマーク(メガフロート)
・高さ 60m、地上12階
・直径 約1キロメートル
・延床面積150万㎡の大規模ターミナル施設
・大型クルーズ客船 6隻着岸可能
・羽田空港アクセス、東京駅アクセスはシャトル船の航路で結ばれる
・巨大リング内側:建物に沿って白砂の砂浜、珊瑚礁、ヨットハーバー
・中央防波堤を経由して都心に向かえる自動車専用道路と駐車場
感想・まとめ
2016年に発刊されたリンク先の資料には「作業を終えて」という表記があるので、これで一段落ということなのだと思う。
築地にウォーターリングへの通路が作られる設定はなかなか。
・・・
とても夢のある構想だと思う。今あらためてまとめるのであれば、スマート・ウォーター・リングは核シェルターとしての機能も追加されるかもしれない。