衆議院の小選挙区区割り案が発表された。東京都中央区は台東区と合わせて「新2区」となる。選挙区人口の減少に伴い1票の重みは5割増となる。江東区は全域が「15区」で変更なし(2022/06/18)。
改定案概要
・10増10減 東京は25→30
・変更される選挙区 25都道府県140選挙区
・最大人口較差 1・999倍
最大 福岡2区 547664人
最小 鳥取2区 273972人
・都道府県間の議員一人当たりの人口較差 1.697倍
最大 岡山県 465829人
最小 鳥取県 274549人
・分割が解消される市区町 東京
港区、新宿区、台東区、品川区、中野区、豊島区、多摩市、稲城市
・分割区域が変更される市区 東京
大田区、世田谷区、杉並区、板橋区、練馬区、足立区、江戸川区、八王子市
中央区の変更点
江東区の変更点
なし
参考 都道府県別の改訂案概要(東京)
・ 1区及び10区に属する新宿区の区域と1区の千代田区を合わせて新1区とした。
・ 2区及び14区に属する台東区の区域と2区の中央区を合わせて新2区とした。
・ 3区及び7区に属する品川区の区域と3区の島嶼部(東京都大島支庁管内、東京都三宅支庁管内、東京都 八 丈支庁管内、東京都小笠原支庁管内)を合わせて新3区とした。
・ 4区から大田区の鵜の木特別出張所管内の一部、久が原特別出張所管内の一部、矢口特別出張所管内の一部の区域(第6、8、67~70投票区)を除いた区域を新4区とした。
・ 5区に属する世田谷区の区域と6区の世田谷区の 若林まちづくりセンター管内、上町まちづくりセンター管内の区域を合わせて新5区とした。
・ 6区から世田谷区の 若 林まちづくりセンター管内、上町まちづくりセンター管内の区域を除いた区域を新6区とした。
・ 1区及び2区に属する港区の区域と7区の渋谷区を合わせて新7区とした。
・ 8区から杉並区の高円寺地域の一部、方南・和泉地域の一部の区域(第2~4、11~19、22、63投票区)を除いた区域を新8区とした。
・ 9区から練馬区の概ね笹目通り東側の区域(第7~17、24、26、27、29、31、62~65、70投票区)を除いた区域を新9区とした。
・ 10区及び12区に属する豊島区の区域と2区の文京区を合わせて新10区とした。
・ 11区から板橋区の概ね蓮根、舟渡、高島平地域センターの担当区域(第38~40、52~57、60、62投票区)を除いた区域を新11区とした。
・ 12区の北区、12区に属する板橋区の区域と11区の板橋区の概ね蓮根、舟渡、高島平地域センターの担当区域(第38~40、52~57、60、62投票区)を合わせて新12区とした。
・ 13区から足立区の東武スカイツリーライン、環七通り、尾竹橋通り西側の区域を除いた区域を新13区とした。
・ 14区の墨田区、16区の江戸川区の本庁管内の千葉街道、船堀街道、新大橋通り西側の区域、小松川事務所管内と17区に属する江戸川区の区域を合わせて新14区とした。
・ 16区から江戸川区の本庁管内の千葉街道、船堀街道、新大橋通り西側の区域、小松川事務所管内を除いた区域を新16区とした。
・ 17区の葛飾区をもって新17区とした。
・ 5区及び7区に属する目黒区の区域、3区に属する大田区の区域と4区の大田区の鵜の木特別出張所管内の一部、久が原特別出張所管内の一部、矢口特別出張所管内の一部の区域(第6、8、67~70投票区)を合わせて新26区とした。
・ 7区及び10区に属する中野区の区域、7区に属する杉並区の区域と8区の杉並区の高円寺地域の一部、方南・和泉地域の一部の区域(第2~4、11~19、22、63投票区)を合わせて新27区とした。
・ 9区の練馬区の概ね笹目通り東側の区域(第7~17、24、26、27、29、31、62~65、70投票区)と10区に属する練馬区の区域を合わせて新28区とした。
・ 12区に属する足立区の区域、13区の足立区の東武スカイツリーライン、環七通り、尾竹橋通り西側の区域と14区の荒川区を合わせて新29区とした。
参考 現行の区割り
感想・まとめ
中央区の入る選挙区の人口は
現行2区 557625人(2020年)
新2区 358963人(2020年)
江東区の入る選挙区の人口は
495628人(2020年)、変更なし
・・・
1票の格差の観点から言うと、中央区の場合、56万人が一人の議員を選出しているものが、36万人が一人の議員を選出する形になるので、一票の重みはこれまでより5割ほど増すことになる。
23区では区内で分割される小選挙区が14区もあったのが7区に減ることになるのは改善と言えると思う。