都営バスの経常収支の速報値が2022年6月10日に発表され、2021年度は56億円の赤字となった。19年度は17億円、20年度は95億円の赤字で、3年間で約170億円の赤字を計上したことになる。新型コロナの影響はあまりに深刻だ(2022/06/12)。
(東京都)=深川営業所路線図
都営バス 経常損益の推移(2021年度は速報値)
2015年度 7・4億円(赤字)
2016年度 0・5億円(赤字)
2017年度 8・2億円
2018年度 9・7億円
2019年度17・4億円(赤字)
2020年度95・4億円(赤字)
2021年度56・5億円(赤字)=速報値
参考 概況
新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に減少した乗車料収入は、一部回復が見られるものの、依然としてコロナ禍前の水準を下回っており、今後もテレワークをはじめとする利用者の行動変容などから、乗車人員がコロナ禍以前の水準に回復することは期待できず、当局は引き続き厳しい経営環境に置かれています(東京都交通局)
参考 2021年度事業別の経常損益(カッコ内は20年度)
都営バス 56億4700万円の赤字(95億3800万円の赤字)
都営荒川線 1億8900万円の赤字(8億0800万円の赤字)
日暮里舎人ライナー 8億4800億円の赤字(14億3000万円の赤字)
都営地下鉄 64億3500万円の赤字(145億8500万円の赤字)
電気 3億1000万円の黒字(9億1300万円の黒字)
全体 128億1000万円の赤字/前年度比126億3900万円の改善
感想・まとめ
この3年間で170億円を超す経常赤字を積み重ねたことになるのか。近い将来、都営バス事業に限らず、都営地下鉄なども含めて大きな影響が出ることは避けられないだろうね。需要が戻らないことには手の打ちようがないと思う。