東京都と政府が保有する東京メトロ株式の売却の主幹事会社が野村証券など5社に決まった。東京メトロの東京8号線、都心・品川地下鉄構想の事業着手に向けまた一歩すすんだ形(2022/05/25)。
発表内容
・売り出し時期は未定。
参考:記事概要(日本経済新聞、2021/12/08)
・財務省の財政制度審議会に政府保有の東京メトロ株式に一部売却が諮問された、
・メトロ株は国が53・4%、東京都が46・6%所有。売却により保有比率を両者合わせて50%にする計画。
・財務省試算でメトロの企業価値を6400億とした場合、単純計算で3200億円分が売却される。政府保有分は約1700億円に相当。
・売却期限は2027年度まで
・売却益は東日本大震災の復興予算に充当
今後の流れ
3カ月後 答申
4カ月後 主幹事証券会社決定 ←今ココ。
1年半後 売り出しの大概公表/市場での売却
感想・まとめ
主幹事選定手続きは売り出しに向けた事務的準備行為なのだそうだ。
売却に当たっては株式相場の動向をみることになるので、ウクライナ戦争の影響も心配なところ。
参考:最速の開業スケジュール(2020年7月のエントリより)
2016年7月のエントリによると 東京メトロとの合意を前提とした最速のケースでは
・2018年度の国の予算に反映(2年後)
・2027年度末の開業 (11年後)
これをそのまま現状に当てはめた場合、建設工事に問題がなく東京メトロとの合意が成立したとして
・2022年度の国の予算に反映
・2031年度末の開業
#586 東京8号線の最近の検討状況 新型コロナの影響も考慮 - どらったら!!
#586から1年半が経過、相当な難工事が予想されていることを合わせて考えると、
・2024年度の国の予算に反映
・2033年度末の開業
ぐらいが最速のスケジュールだろうか。
あとはメトロの経営環境が着手を許す状況かどうか。