大田区のおぎの議員が東京都からの報告として「有明体操競技場の跡地に1万㎡クラスの利用可能な新展示棟を新たに建設する」とツイートし、ちょっとした話題になっているようだ(2022/05/20)。
当該のツイート
本日の東京都からの報告 ビッグサイトについて
— 大田区議会議員_おぎの稔_メタバース議員系Vtuber🏭🛫💉💉 (@ogino_otaku) May 19, 2022
・利用予定のない展示ホールについて部分利用としての貸出の実施(待機列を作るための部分利用の場合、その面積分の料金での利用)
・有明体操競技場跡地に1万㎡ほど利用可能な新展示棟を新たに建設
・待機場を待機列目的として使用する場合の料金割引 https://t.co/1UZ1pyBWB8
このツイート、少し分かりにくい。有明体操競技場跡地に新展示場を建設するというもの。「跡地」とあるので、現施設の解体を示唆するものととれなくもない。
有明体操競技場について
大会時敷地利用面積 97500㎡、大会後 36500㎡
大会時建築面積 17300㎡ 大会後 変化なし
大会時延床面積 36700㎡ 大会後 28500㎡
地上3階 高さ 約31m
東京都の「有明体操競技場の計画の目的及び内容」によると、東京2020大会後、展示場として10年程度活用する予定であることが明記されている。
当初、仮設施設として建設する予定だったが、体操競技を行うために必要な広さ、天井高を確保して、観客席12000席を設置するには、法令上、恒久施設と同等に構造が必要となることから、建設費が膨れ上がり、大会後の活用を考えることになったというもの。300〜400億の建設費+維持運用コストが必要ということで、東京2020大会前にかなりの議論になっていた。
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また暫定的に10年間の利用とされているが、10年後の扱いは周辺の状況を見て対応が検討されるとなっている。暫定利用は10年で終了と明確になっていないようだ。
「体操競技場跡地に新展示棟を新たに建設」とは
体操競技場跡地、というと解体が頭に思い浮かぶが、解体して跡地に同規模の展示場を作るというのはあまりに筋が悪いし、建設に至る都議会での審議、IOCのアジェンダ2020も絡んでいて、軽々に解体するということは考えにくい。
本命は隣接地に新展示場を建設するということだろう。
どの辺に造られそうか
1 有明体操競技場隣接地(敷地外駐車場利用地)
1ヘクタールに少し足りない敷地面積。この場合、有明テニスの森駅側は「玄関口」のような施設になるのかも。
こちらの場合は、駅前の施設には商業系機能が入るかもしれない(もともとそういう土地利用計画だったと思う)。
2 有明テニスの森駅正面
敷地面積としてはこちらの方がしっくりきそう。有明体操競技場との間は広場的な空間になるかも。
土地利用計画の区分けで行くと、ゆりかもめ「有明テニスの森」駅の隣接地が1ヘクタールあるので、有明体操競技場にかけて連続性を考えた整備になるのではないだろうか。
感想・まとめ
有明体操競技場では展示施設としては高さが足りないとか、そういう問題があるのかもしれない。
公式にはなっていない話をもとに記事化してみたが、展示場とスポーツ施設の集結したまちづくりという方向性がかなり明確になってきたように思う。今の時代に街に特色があるのは素晴らしいこと。
外部から人を呼び込むまちづくりがさらにすすむことになりそう。
参考