2022年3月に東京都が全27ページの築地地区まちづくり事業 事業実施方針を発表した。いろいろと盛り込まれていたので、目を引いたもののみピックアップしてみた(2022/04/12)
築地地区まちづくり事業について
事業名称 築地地区まちづくり事業
場所 中央区築地五丁目と六丁目
面積 約19ヘクタール(一般定期借地権設定区域)
用途地域 商業地域
高さ制限 航空法 210〜220m、ただし隣接ヘリポートあり
周辺の交通計画 環状第2号線 2022年度に全線開通予定
今後の計画
築地川および汐留川河川整備計画
「事業方針」より
・築地まちづくり方針に示した0〜3段階の段階整備にはとらわれない(白紙化)
・事業者は地区全体を早期に整備、運用開始するよう努める
・東京都による防災船着場の先行整備に合わせて、付帯施設の待合施設などを供用開始する
・舟運、バス、地下鉄などからなる広域交通結節点を形成
・浜離宮恩賜庭園側(環状2号線南西側)にも新たな船着場を整備
・環状2号線を跨ぐ歩行者横断機能など確保
・スーパー堤防整備による地盤の高低差を有効に活用、歩車分離を図る
・食文化など歴史的・文化的ストックを活かした築地ならではの国際交流拠点にふさわしい会議、催しができる機能を整備
・屋内外を一体的に活用するオープンスペースを導入
・地域の防災性を考慮
・東京湾方面から船で訪れる人々を出迎えるシンポリックで印象的なアイコンとなるデザインにする
・水に向けた顔作り、地区内の建築物デザインは水辺に向けて価値が高いものに
・オープンスペース、緑の確保
・浜離宮との連続性、庭園側からの見え方に配慮
「事業実施条件」より
・交通結節機能、防災機能を有する広場は段階整備を可能にする
・舟運、バス、地下鉄等を円滑、快適に結節すること。特に臨海地下鉄新線の新駅、防災船着場との効果的相互アクセスを確保すること
・広域交通結節点には、一般車、タクシー、バス、将来のBRT、次世代モビリティなど多様なモビリティに対応可能なものとすること
・防災船着場の整備完了時期と併せ舟運利便施設を供用(2029年から供用開始)すること。就航の提案もすること。陸上交通との結節を図ること
・築地川沿いに新たな船着場の整備を提案可能
・定借地内の築地川沿いに幅4m程度の通路整備を質の高い修景とともに提案すること
・環状2号線を横断する歩行者デッキを用意すること
・原則歩車分離
・会議、催しができる機能については、ボールルーム(バンケット使用で1000人以上)と大会議室、中小会議室、展示機能を整備
・上質なホテル、会議後のアフターコンベンション機能などとの一体性
・大規模集客施設について、大規模空間(10000人程度収容を最低規模とする)を整備する
・ナイトライフを充実
・分譲住宅の導入は抑制すること
・浜離宮、隅田川対岸から眺望を阻害する長大な壁面を生じさせないようにすること
・東京都景観条例第二十条の対象とする(知事との協議対象)
・定期借地権設定契約期間終了後に土地を一括して原則更地で返還する。
・土地貸付期間は舟運利便施設の施設運用期間70年に建設と除却の期間を加えた期間
建築制限について
・将来の都市基盤整備を考慮して建築制限区域を設ける。制限の内容は募集要項等に示す
感想・まとめ
一番目を引いたのは最低1万人以上収容可能な大規模集客施設の整備。もうさいたまスーパーアリーナぐらいの大きさで作ってもいいんじゃないかな。スタジアムは建築物としては「軽い」と思うし、建築制限にもかかりにくそう。
波除通り沿いの出っぱった部分で作れるんじゃないかな?
試してみたら波除神社にかかっちゃったけど。
毎日プロスポーツが観られる施設があってもいいなあと思うけどね。
あと食文化、やや強引な印象があるなあ。
これまでの経緯を踏まえるといれざるを得ないのだろうけど。