2022年4月に首都高速の通行料金の値上げが行われる。上限料金を1320円から1950円に引き上げられる。ただ料金の引き上げは告知されていて、これまでは激変緩和措置として上限料金が抑えられていたという話(2021/12/11)。
・2018年6月に外環千葉区間が開通。外環利用が不利にならないよう、経路によらず起点終点間の距離の最短距離を基本に料金設定。
・高速自動車国道の大都市近郊区間の料金29・52円/キロの上限を現在の35・7キロ(1320円)から55キロ(1950円)に変更。35・7キロ以上の走行で現行より値上げとなる。
経過・背景
・首都高速道路の通行料金は2016年4月に対距離料金制度へ移行した
・激変緩和のため上限料金を普通車で1320円とした
・制度移行後、都心部通過交通は減少したが、都心部通行が(1キロあたりの料金が)割安なケースがあり都心部の渋滞が続く
・都心部通過交通をこれまで以上に抑制する必要がある
→長距離利用における上限料金の見直しを実施する。
上限料金見直しの内容
・現在、29・52円/キロで上限料金(普通車1320円)を設定。料金距離35・7キロを超える場合、長距離利用になるほど1キロあたりの料金が割安になる
→都心部通過の際に首都高速が選ばれ、都心部に渋滞が発生するケースがある
・・・
・都心部の通過交通をさらに抑制するため新たな上限料金を設定する
→29・52円/キロは変更せず料金距離55キロを超える場合に新たな上限料金1950円を設定
・現金車は上限料金の1950円必要。
そのほかの割引制度は拡充
大口・多頻度割引の拡充(ETCコーポレートカード利用時)の割引率拡大
・割引率:基本割引最大20%→最大25%など、合計最大35%→最大45%に。
深夜割引 0000−0400のETC付き首都高入口通過車
割引率:20%割引
感想・まとめ
料金所などで渋滞のキッカケになりやすいETCを使わないクルマは通らせたくない、という内容。事前に告知されていたと言ってもきつい値上げだなあ。
都心通過交通を減らすことは、大きなテーマの一つだったので、望ましい変化ではあるのだけれど。