東京2020オリンピック競技大会向けの仮設施設が並ぶ江東区有明一丁目、二丁目地区の埋立地開発事業が2023年度に行われることが告知された。いよいよ用地の払い下げが始まりそうだ。東京オリンピック後に住宅を中心とした埋立地開発事業実施計画が発表されたものの、その後、土地の大規模な用途変更があり、このエリアの半分近くは業務商業用途に変更されることになった。残る用地は住宅用途から公園用途に変更となる(2021/12/10)。
- 埋立地開発事業とは
- 有明一丁目、二丁目地区 埋立地開発事業(2023年度)
- 有明北地区(にぎわいロード以北)の造成
- 有明アーバンスポーツパーク
- 参考 東京BRT5分圏と10分圏
- 参考:沖積層基盤の深さ
- 参考:有明親水公園(2022年度)
- 参考:高さ制限(羽田空港円錐表面)は約160m
- 感想・まとめ
- 参考
埋立地開発事業とは
目的(実施計画)
東京湾港湾計画と東京湾における埋立地の開発に関する要綱に基づき、多様な開発目的に則して計画的・総合的に処分する。
対象年度
2021年度〜2023年度
※処分年度 原則として売却、長期貸付、所管換の用地、道路は処分予定時の年度
有明一丁目、二丁目地区 埋立地開発事業(2023年度)
埋立地開発事業の事業用途から住宅用途の表記が消滅した。
2023年度に有明一丁目、二丁目地区で上記「埋立地開発事業」の実施が告知され、住宅用途を中心とする内容だったが、2021年12月に入り劇的な変更が示された。住宅用途の表記が消えて無くなり、軒並み2023年度開発予定の業務商業等用途となっている。
東雲運河沿いの住宅用途だった用地は公園用途に変更され、有明親水海浜公園の拡張に充てられる。
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ゆりかもめの東側(上図上側)は有明ガーデンに近いものの、東京BRTの都心方面の利用やりんかい線の利用にはやや不便。逆に西側は有明ガーデンからへはやや距離はあるが、りんかい線や東京BRTの都心方面の利用には適しているという立地になる。
有明北地区(にぎわいロード以北)の造成
グーグルマップで確認したところ、2002年6月から2006年3月にかけて埋め立てが実施され陸地化されたようだ。いわゆる賑わいロードより北側は陸地化されて15年程度ということになる。
有明アーバンスポーツパーク
上図Aのエリアについては、有明アーバンスポーツパークとなることが決まっていたが、変更されるのだろうか。
参考 東京BRT5分圏と10分圏
「有明テニスの森」の場所にBRTステーションが設けられたのは、有明北地区の主要公共交通機関とするためと言える。概ね5分圏に入ってくる。りんかい線の国際展示場駅へは10分をやや超える吹きさらし距離。
概ね5分前後のバス停アクセスとなる。
参考:沖積層基盤の深さ
有明ガーデンは沖積層としてはかなりの傾斜地に立っているイメージ。有明北地区の東側の一角も沖積層としてはかなりの傾斜地になるだろう。建物の基礎杭の長さにかなりのばらつきが生じることになる。パークタワー豊洲がそんなイメージだった。
参考:有明親水公園(2022年度)
開発面積 2・3ヘクタール→8ヘクタール超(約6ヘクタール増)
参考:高さ制限(羽田空港円錐表面)は約160m
このエリアは羽田空港の高さ制限が概ね160m(約156m〜172m)に設定されている。また2014年7月に改定された「有明北地区まちづくりガイドライン」があるので、110m程度に抑えられるのだろう。
感想・まとめ
本エントリの初稿は2021年5月に書いたと思うのだが、出すタイミングを見ていたら、びっくりするような用途変更案が示された。業務、商業用途が可能だろうかという疑問はあるけれど。
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有明、すごいことになりそう。
参考
令和3〜5年度埋立地開発滋養実施計画一部変更案(東京都港湾局)