dorattara! Season4

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。

#976 Low-Eガラスと5G通信は相性が悪い でも近い将来、克服か?

日経XTECHが2021年5月6日付で5G通信とLow-Eガラスに関する記事を掲載した。5G通信にとって金属皮膜を持つLow-Eガラスは天敵で、電波強度を1万分の1にしてしまう。AGCは試作品ながら、Low-Eに使われる金属皮膜の微細加工によって5Gの電波を通るようにしたそうだ(2021/09/04)。 

Low-Eガラスと4G、5G(日経XTECH)

・Low-Eガラスはガラスに酸化亜鉛や銀をコーティングして断熱、遮熱性を高めたもの

金属膜が5Gの障害になっている。ミリ波帯など高周波を使う5Gは障害物に弱く、電波が行き渡りにくい。従来の4Gは5Gより電波が透過しやすくLow-Eを通ってもあまり問題にならなかった

1万分の1に減衰

普通のLow-Eガラスを通過した5Gの電波強度は、無加工のガラスを通過した場合と比べて約1万分の1に減衰する(AGC)

新技術で克服(試作品段階)=AGC

xtech.nikkei.com

・レーザーでLow-Eの金属膜に細長い切り抜きを入れると、金属膜がアンテナの機能を持つ。5Gの電波は電力として金属膜に蓄積され、電波として再放射される。

・設置済みのLow-Eガラスを後から加工する可搬性のある機器を開発中

参考:メーカーの記述

・Low-Eペアガラスに用いられる特殊金属膜は、携帯電話に使用される電波(1〜2GHz)に対する反射性能がある(AGCよくあるお問合せ Q119

・Low-Eペアガラスに用いられる特殊金属膜により、携帯電話やラジオなどの電波機器を使用時、障害が出る場合がある(YKKお問合せ

※携帯電話とLow-Eガラスの相性が悪いのは、5Gに限らないということのようだ。

参考:メタサーフェスレンズ(Low-E向きではなさそう)

5Gevolution、6Gでの利用が想定される高周波数帯の電波は、直進性が高く減衰しやすい。減衰した微弱な電波は広がることなく室内に入り込むため、屋外基地局による建物のエリア化は困難(ドコモ)

メタサーフェスレンズ

直進性の高い高周波帯の電波を屋内に導入する「メタサーフェスレンズ」技術の開発が進んでいるそうだ。これはミリ波を1点に集めるレンズとして機能させる厚さ数マイクロメートルのフィルムのようなものだそうだ。

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メタサーフェスレンズのコンセプト=ドコモ

窓ガラスを通る5Gの電波を屋外から屋内に効率的に誘導可能な技術。

プロトタイプの実験ではガラスを通るミリ波を室内の焦点に集めることが可能。リピーター、リフレクターなどを使って屋内での受信電力が向上。

電波を通さない遮熱ガラスでも屋内のミリ波の受信電力が向上可能

感想・まとめ

Low-Eにも思わぬ弱点といったところだろうか。使えるエリアを広げにくそうというのは、5Gの普及にとってはマイナスなんだろうね。個人的には全く必要としていないけど、自動運転の高度化などには絶対必要だし。

Low-Eに関連するエントリとしてはあまり読まれていないけどこんなのも。

dorattara.hatenablog.com

参考

www.asahiglassplaza.net

www.nttdocomo.co.jp