2021年7月4日に投開票が行われた東京都議会議員選挙。一部で一票の格差が話題になっていたので、2増2減で格差を2倍以内に是正して今回の選挙結果に当てはめた。都民ファーストが自民を1議席差で逆転して第1党を死守していた計算になった(2021/07/05)
都議会の「一票の格差」は2倍超(千代田、島嶼部除く)
東京都議会議員選挙時の議員一人当たりの有権者数を調べたところ、千代田区と島嶼部を除くと
最大 中央区 135196人
最小 新宿区 67477人
となる。
中央区有権者数を100とした場合、新宿区は49・91となり、いわゆる「一票の格差」が2倍を超える状態(2・0035倍)となっていた。そこで、指数上位2区を1議席増、指数下位2区を1議席減として、一票の格差を修正し、今回の結果に当てはめてみた。
指数上位2区を1議席増やす
中央区 100・00
武蔵野市 90・86
青梅市 83・01
江戸川区 81.73
指数下位2区1議席減らす
新宿区 49・91
墨田区 56・14
大田区 56・19
豊島区 56・34
2増(中央区、武蔵野市)2減(新宿区、墨田区)で試算
修正後の議員一人当たりの有権者数は、千代田区と島嶼部を除くと
最大 墨田区 113852人
最小 武蔵野市 61422人
墨田区を指数100とした場合、武蔵野市は53・95となるので、いわゆる「一票の格差」は2倍以内に収まることになる。
今回の結果に反映させると、都民ファーストが第1党!
中央区と武蔵野市の次点が当選し、新宿区と墨田区の最下位当選者が落選したと仮定する。
中央区 次点 都民
武蔵野市 次点 都民
新宿区 最下位 自民
墨田区 最下位 公明
議席数は自民−1 都民+2 公明−1となっていたことになる。
議席数
自民 33→32
都民 31→33
公明 23→22
共産 19
立民 15
維新 1
ネット 1
無所属他4
計算上は都民ファーストが33議席で自民を抑え、第1党になっていたことになる。
参考 試算結果
感想・まとめ
「一票の格差」問題は次の任期の東京都議会にとっても大きな課題になるだろう。
興味深かったのはいくつかした試算の中で、指数上位区と下位区を単純に3増3減、4増4減では「1票の格差」が2倍を超えてしまったこと。
議席数が1のところを2にする、というのは「一票の格差」是正の観点からみると、指数が動きすぎてそう簡単ではないようだ。
・・・
やはり、今回の選挙は自民大敗に近いと思うなあ。
【独自】都民ファ・木下ふみこ都議が衝突事故 無免許か(フジテレビ系(FNN))#Yahooニュースhttps://t.co/Rl23JcSegD
— どらったら! (@Chuoinfom) 2021年7月5日
除名されるらしい。やれやれ。