東京地区の2021−22年冬の電力需要予測を調べてみたら東京地区ではかなり厳しい状況となりそう。過去10年で最も厳しい気象を想定した「H1需要」の予測では2022年1月と2月、供給力<需要となるそうだ。こうした中でまさかの計画停電への流れも示された(2021/06/13)
2021年冬の東京エリアの需給見通し(他エリアから融通あり)
・東京エリアは他エリアから最大限の融通を受けたとしても22年1月2月の「H1需要」は賄えない見通し。最大需要電力>供給力の状態となる。
・予備率3%確保に必要な追加供給力
22年1月 135万kW
22年2月 145万kW
※H1需要 過去10年で最も厳しい気象を想定した需要
梶原経済産業大臣発言
「この冬について現時点では、東京電力管内で安定供給に必要な供給力が確保できない見通し」
「警戒モード」の導入
計画停電、需要逼迫警報・節電要請の前段階として「警戒モード」導入が検討されるようだ。
計画停電の実施について
前日1800めど 需給逼迫警報(第一報)=節電のお願い、要請
広域融通、需給対策をしても複数エリアの予備率が3%を下回る見通しになった場合
翌日節電要請、計画停電の可能性がある場合、送配電事業者が実施可能性を公表する
当日0900めど 需給逼迫警報(第二報)=節電のお願い、要請
資源エネルギー庁が発表
実需給の3ー4時間前 需給逼迫警報(第三報)=節電のお願い、要請
需給逼迫が解消されない場合、資源エネルギー庁が発表
警報発令、節電要請後も予備率1%を下回る見通しの場合
実需給の2時間程度前 計画停電の実施を発表する
検討される対策
・22年1月2月に東京エリアで予想される発電所の補修計画の時期変更について調整
など。
参考:電力需給逼迫時対応フロー
感想・まとめ
計画停電、まさかねえ。
原則不実施ということにはなってるけど。
・・・
フローが示されているので、それぐらい追い込まれているということになる。
さ、節電節電。
参考
2021年度夏季及び冬季の電力需給の見通しと対策について(資源エネルギー庁、2021年5月)