UR都市機構がホテルフクラシア晴海を取得したそうだ。晴海を良くする会の会員でもあるURによる中央区晴海三丁目東地区の再開発について、晴海まちづくりの考え方から、どんな形になっていくのか考えてみた(2021/04/19)。
フクラシアの建て替えについて考えてみる
発表が「ホテルを取得」としている上、建物がかなり特徴的なこともあって、建て替えがあるのかどうか。ホテルとしてそのまま使うかもしれない。
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第一種住居地域で容積率400%、建蔽率60%。敷地面積は約2000㎡。建て替えた場合、延床面積8000㎡程度の建物になるだろう。建築面積は1200㎡ぐらいとして、容積率不参入部分を考えると10階前後だろうか。
23区の類似例を調べると
目黒区 敷地2000/延床8000/建築1500/11階建 店舗+有料老人ホーム
江東区 敷地2000/延床7450/建築1100/10階建 老人ホーム+寮
大田区 敷地1650/延床8200/建築 740/14階建 共同住宅
北区 敷地2650/延床7660/建築1000/12階建 共同住宅
URは晴海を良くする会の会員社であることをふまえると、後述のまちづくりの考え方を見ても、高い建物が立つことはないだろう。
高さ50m、建築面積1150㎡でイメージを作成した。
用途としては、老人ホーム+店舗とか、賃貸住宅+店舗とか、そういうイメージだろうか。まちの更新可能性を残す意味ではホテル+店舗の方がまだマシな気がする。
参考:晴海三丁目のまちづくりの考え方から
フクラシアのある用地はピンク色の部分で業務・商業・住宅の混合となる「複合地」かつ広くても「小街区」どまりで、建てられるのは高さ50〜80m程度までに限定される。
感想・まとめ
似たような記事を3年前(2017年7月)に書いていた。ここは臨海地域地下鉄構想の晴海側の新駅の「受け」になる場所。東京鰹節センターは動くのだろうか?
あと気になるのは、小学校の学級不足への影響。
晴海三丁目東地区の大規模な一体再開発の可能性は消えたので、街区としての今後は小さな機能の追加にとどまるのではないかな。