JR高輪ゲートウェイ駅周辺で発掘された高輪築堤について、JR東日本が2箇所、全長計120m前後の現地保存と、信号土台部約30mの移築保存の方針を発表した。このほか道路下などについても埋めたままの現地保存が行われる見通し(2021/04/21)。
高輪築堤の評価
・日本の近代化土木遺産を象徴する遺跡として重要
・橋梁部(3街区)は明治時代の錦絵に描かれた当時の風景をそのまま残す。西洋と日本の技術の融合で作られたと捉えることができる
・信号土台部(4街区)を含む前後の築堤は鉄道らしい景観を呈している
現地保存と移築保存、記録のみ保存の範囲について
・橋梁部を含む約80m(3街区)を現地保存
・残存状態が良好な公園隣接部約40m(2街区)を現地保存
・信号土台部を含む約30m(4街区)を移築保存
・築堤を土の中に埋めたまま現地保存できる範囲は調査対象から除く
現地保存部分=橋梁部と公園隣接部 計約120m
移設保存部分=信号土台部 計約30m
建物計画の変更
橋梁部(3街区)などの現地保存・公開を進めるため、3街区建物などの計画変更を実施する。
参考:港区の反応
【プレスリリース】
— 港区区長室(広報・報道) (@minatokoho) April 21, 2021
🔸高輪築堤跡の調査・保存方針の公表に対する港区長及び港区教育長のコメント🔸 pic.twitter.com/g8QXrDsqa0
感想・まとめ
さすがに全体保存は難しかったようだが、相当な部分が残るようなのでこれはこれで良かったのではないかと思う。港区も概ね否定的な評価はしていないようだ。
現地見学会があったらみておくべき築堤だね。写真じゃ伝わらない。この迫力は。