バスステーションに自動幅寄せする正着制御について、東京BRTが2021年4月23日以降の3日間、実証実験を実施する。実験にあたって一般の乗客をモニターとして募集する。車いすを利用される方やベビーカーをお持ちの方は参加してみてはどうだろう。自動正着制御に驚くと思う(2021/04/09)。
(トヨタ自動車)
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された(2021/04/21)
正着制御の実証実験は当面、晴海BRTターミナルでのみ実施されることになっている。
東京BRTが実施する正着制御実験の概要
(東京BRT)
正着制御技術を搭載したバスに乗ってもらい、乗り降りのしやすさ、乗り心地を体験してもらい、アンケートに答える
実験場所
東京BRTの晴海BRTターミナル
(中の人作成)
実験日程
2021年4月23日〜25日
0900−1200/1300−1700
募集について
人数 約100人
締め切り 2021年4月21日
謝礼 クオカード 1000円分
(東京BRT)=連絡先電話番号と担当者名は削除。末尾リンク先から資料の確認は可能
参考:正着制御とは
バス停にバスを隙間なく停車させ、車いすやベビーカーが解除なしで乗降できる使いやすさを実現する。バスステーションに自動幅寄せし、車体を傾けることで乗り場とバス内の床面の段差をなくす。
(内閣府)
参考:東京BRTに導入された「誘導線正着制御」について
車両に設置したカメラが路面に設けられた誘導線を読み取り、誘導線の中心とバスの中心線が一致するように自動的に操舵が実施される。さまざまな正着制御のうち精度が高く、近く実現可能な技術という位置付け
テストコースでの実証実験結果(2019年研究活動報告)
正着距離
誘導線方式による正着距離を11回計測。前扉40ミリ、後扉75ミリ
手動正着(バリアレス縁石)で3回計測 前扉90ミリ、後扉119ミリ
※バリアレス縁石は側面がタイヤが接触しない傾斜構造。
必要な明るさ
誘導線の認識に必要な明るさ 30Lx
誘導線の改良
誘導線の形状を直線部を一度外側に寄せてから直線とする形状に改良
前扉と後扉の正着距離の差
自動運転社会に向けたインフラ整備(計量計画研究所「2019研究活動報告」)
参考 実証実験 1回目(2020年11月17日〜22日)
(東京BRT)=2020年11月
実験内容
・特殊な条件下での誘導線の認識性の評価(日没時など)。正着制御が可能な条件を確認する
・乗降時の利便性を評価
感想・まとめ
車いすやベビーカーでの乗り降りが介助なしに行えるというのは、公共交通機関としては大きなアドバンテージになる。
個人的には応募するつもりだが、車いす、ベビーカーを使用する方にはぜひ参加していただいて、驚いて欲しいなあ。
・・・
誘導線方式の正着制御は自動運転技術としては初歩なのだそうだ。
自動運転が本格化するまでのつなぎということだろう。でも、最初の一歩は偉大な一歩。