「防災の日」の9月1日、東京BRTの目玉技術の一つ、バスを停留所の縁石に近接(5センチ程度)させる「正着制御」のテストが中央区晴海2丁目のBRTターミナルで行われた。5月24日のプレ運行が延期された中、近く営業運行のアナウンスが期待される(2020/09/01)。
(東京BRT)
誘導線正着制御テストの様子
誘導線正着制御のテストは9月1日に実施。映像は停止場所からの発車。
(中の人撮影)=連節車両とすれ違う単車BRT
単車タイプは何度も自動運転でバス停に隙間なく停車させる試験を繰り返していた。連節タイプも誘導線正着制御のテストはしていたようだった。見ていた範囲では問題なかったのではないかな。
参考:車両誘導線について
(中の人撮影)=再掲
誘導線は「法定線で使用される白・黄色以外、もしくは形状を法定線と明らかに異なる形状にすること」(警察庁)というルールがある。
矢印線も候補だったが「カメラの認識性が落ちる」といった理由から、「緑色・二重破線」になった。緑色も認識精度などから明るいものになったようだ。
敷設日 2020年2月18日
設置場所 晴海2丁目バスターミナル
プレ運行期間のテスト項目
①正着によるバリアフリー効果検証
②正着による乗降時の時間短縮効果
③乗車時、降車時の転倒防止効果検証
④停車.発進時の転倒防止効果検証(誘導線式正着制御による車体の前号左右方向への加速度測定ほか)
正着制御縁石について
晴海2丁目暫定バスターミナルの縁石の設置は終了しているが、角度の関係から正着縁石かどうかの確認はできなかった。正着縁石っぽいけど。
(中の人撮影)=2020年2月上旬
参考:正着縁石サンプル(汐留)
(中の人撮影)
感想・まとめ
単車タイプのBRTが何度も繰り返し誘導線に沿って自動運転、停止しているのを見ると、こういうものかと感心させられる。
2020年5月24日のプレ運行延期から3カ月が経過したが、9月1日の時点で運行開始の告知は行われていない。
正着制御テストが行われているのを見ると、告知は近い気がする。
参考
次世代都市交通システムの正着制御に関する調査研究(2018年3月、計量計画研究所)