いったん沈静化した新型コロナウイルス感染が再び警戒を要する水準に拡大してきたとして、東京都の小池知事が「東京アラート」を出した。でも、東京アラートって何?(2020/06/03)。
東京アラートを発令した場合にレインボーブリッジを赤くライトアップするということで、見た感じ一番近い写真がこれかな。夏の夜に顎の下からこの色の光を当てると、お化け屋敷の人気者になること請け合い。そんな感じ。
(中の人作成)
東京アラートって何?
(東京都)
7つの指標のモニタリングを実施、感染確認の兆候を把握した場合に「東京アラート」を発動して都民に注意喚起をする、というもの。
休業要請の緩和や再要請の指標
(東京都)
①、②、⑥、⑦=7日間移動平均
①新規陽性者数 20人未満(緩和目安)/50人(再要請目安)
感染状況、感染確認の兆候を把握する(②と合わせて判断)
②新規陽性者における接触歴不明率 50%未満(緩和目安)/50%(再要請目安)
市中感染の拡大状況を把握
③週単位の要請増加比 1未満(緩和目安)/2(再要請目安)
新規感染者数の直近の増減傾向を把握
④重症患者数
⑤入院患者数
⑥PCR検査陽性率
⑦受診相談窓口における相談件数
「東京アラート」発動条件
3項目の「感染(疫学的)状況」=①②③のうち、1項目以上の指標の数値が緩和の目安を超え、その他の指標も勘案して警戒すべき状況と判断される場合に「東京アラート」が発令される。
参考:小池知事の当初の説明(5月15日)
状況の変化を的確に把握し、必要な場合には「東京アラート」を発動。これは、色々な数値について、いい数値が出てきたと思って、昨日のようにまた30人で、逆戻りする場合には「東京アラート」を鳴らす。
▼緩和条件
項目は7つ、これらの指標を設定し、まず「感染状況」の3つの指標、これらが全て、緩和の基準を下回った場合には、その他の指標も総合的に判断して、さらには専門家の意見を踏まえ、外出の自粛や休業要請の緩和を実施する
具体的には、7つの項目を総合的に判断し、感染症審議会の意見も聞きながら、緩和を実現する。
▼発動条件
「感染状況」の指標が、1項目以上の指標が緩和の目安を超えるという場合には、警戒すべき状況であると判断いたしまして、「東京アラート」を発動いたします。そして、都民の皆様方に対しては、再度、感染拡大の警戒を呼び掛けるというものであります。
※アラート発動に関しては「その他の指標」の話や「審議会の意見」という説明がなかった。感染状況が1項目でも基準値を超えれば即発動、と聞こえる。
生活に影響がある話なのに、これでは説明が足りないだろう。
休業などの再要請条件
感染が再拡大して、再び休業要請をする基準。
「再要請の目安」を上回った場合など。
必要な外出自粛と休業を再要請するとしている。
感想・まとめ
「東京アラート」って、なんだかフワフワしていてよくわからなかったので、調べてみた。
緩和条件(東京アラート解除条件と同じかどうかは不明)は
「感染状況3項目すべてが基準値未満」
「その他4項目指標」
「専門家の意見」
東京アラート発令条件は
「感染状況1項目以上の基準値越え」
「その他の指標を勘案して警戒が必要だと判断される場合」
ということになる。
都民に対する、気をつけましょう!という注意喚起以上のものではないようだ。