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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

2020/02/15のメモ 新型コロナ感染対策 日本環境感染学会・2月13日版

医療機関向け感染症対策に一般向けの使えそうな内容があると思うので、メモしておく(2020/02/15)。

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内容(要約)=2020年2月13日版

これは

idsc.nih.go.jp

のサイトのリンクにあったもの。

ウイルスの特徴

ヒトに感染するコロナウイルス新型コロナウイルス(COVID-19)は主に呼吸器感染を起こし、病原性はMERS やSARSより低いレベルか。中国湖北省において致死率は2%超という数字で、中国湖北省以外および国外では実際にはそれよりも低い。

新型コロナウイルスは、飛沫および接触でヒト−ヒト感染を起こすと考えられているが、空気感染は否定的。

感染力は一人の感染者から2〜3人程度に感染させるとみられている

臨床的特徴(発熱・症状)

呼吸器系の感染が主体

主な感染部位によって上気道炎、気管支炎、肺炎を発症か

本ウイルスに感染した全員が発症するわけではなく、無症状で経過してウイルスが排除される例も存在か。

感染者の症状

 比較的多い:発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難

 認められる:頭痛、喀痰、血痰、下痢

一般的に呼吸困難を認める場合は肺炎を発症しているものと推測、上気道炎の症状が主体であっても肺炎の存在が確認される例や、1週間以上の上気道炎症状が続いた後に肺炎が出現する例も。

少数みられる重症例は肺炎を発症か。さらに死亡例ではARDSや敗血症、敗血症性ショックなどの合併か。

 感染症の重症化のリスク因子ならびに、どの程度、細菌感染症が合併しやすいかについては、明確なデータは認められない。

臨床的診断

 特異的な症状や所見はない。感染者に認めやすい症状の特徴としては、長く続く発熱と強い倦怠感とされる。ただし、症状のみで臨床的に診断は確定できない。

治療・予防(ワクチン)

現在、有効性が証明された治療法はない。

報告として抗HIV薬などの投与が有効というものはある。

現時点における治療の基本は対症療法。

肺炎を認める症例可能性:必要に応じて輸液や酸素投与、昇圧剤等の全身管理

細菌性肺炎の合併;細菌学的検査の実施とともに抗菌薬の投与が必要。

肺炎例や重症例:副腎皮質ステロイドの投与は非推奨

ワクチンは存在しない

感染対策(一般に役立ちそうなもの)

①標準予防策の徹底

 新型コロナウイルス感染症に対して、感染対策上重要なのは、まず呼吸器衛生/咳エチケットを含む標準予防策の徹底。

 コロナウイルスはエンべロープを有するため、擦式アルコール手指消毒薬は新型コロナウイルスの消毒にも有効。手指衛生は適切なタイミングで実施を。

⑥環境消毒

 このウイルスはアルコールに感受性あり。高頻度接触部位、聴診器や体温計、血圧計等の器材などは、アルコールや抗ウイルス作用のある消毒剤含有のクロスでの清拭消毒。

 病室内の環境清掃を行うスタッフ:手袋、サージカルマスク、ガウン、フェイスシールドまたはゴーグル着用。

⑦換気

 陰圧空調管理された個室に入室させることは必須ではない。外来ならびにCT検査室、入院病棟などについては、部屋の換気条件(例. 6回転/時間など)を考慮して、再使用にあたり適切な換気を行うことを検討。

 

参考

医療機関における新型コロナウイルス感染症の対応ガイド(一社 日本環境感染学会)