竹芝エリアの鉄道、船舶などを連携させる3つの実証実験が行われている。その1つとして、勝どき桟橋から竹芝桟橋への通勤手段としての舟運検証が行われている(2020/01/15)。
(中の人撮影)
実証実験概要
竹芝エリアの課題として、JR浜松町駅、ゆりかもめ竹芝駅、竹芝ふ頭などを結ぶ公共交通機関が不足していることがあり、竹芝エリアの移動利便性向上のため、鉄道や船舶を連携させた新たなモビリティサービスの実装に向けた社会実験を行う、というもの。エリア内勤務者、通勤者、観光客向けの計3種類の内容。
(東海汽船)
①通勤者向けマルチモーダルサービス
勝どき桟橋から竹芝桟橋で船舶を運航。舟運を新たな通勤手段として利用する検証を実施。竹芝ふ頭からJR浜松町駅までモビリティサービスを運行することで、船舶・鉄道・モビリティサービスを連携させたマルチモーダルの可能性を検証する
運行期間 2020年1月14日〜17日
(東京舟旅)
運行便数 1日4便、所要時間15分
勝どき桟橋発時間 0730/0750/0820/0840
利用料金 無料
②参考:竹芝エリア内勤務者向けのオンデマンドモビリティサービス
エリア内と周辺駅、オフィスを巡回するオンデマンドモビリティサービスを運行。
③参考:観光客向けマルチモーダルサービス
伊豆大島〜竹芝桟橋の定期航路のダイヤに合わせ、竹芝客船ターミナルからJR浜松町駅にモビリティサービスを運行することで、船舶・鉄道・モビリティサービスを連携させたマルチモーダルの可能性を検証する。
一部の実証実験では利用者の交通系ICカードを事前登録することで、車両内・船舶内に設置のカードリーダーで乗車・乗船できる仕組みを導入。将来の有料化に向けた検証も実施。
感想・まとめ
以前、少し話題になっていたこれかな?
黎明大橋を歩いていたら、朝潮運河を「東京舟旅」の旗を靡かせた船が運行していて、「ん?何かやってたっけ?」と調べたら実証実験をやってた、という話。
残る16日と17日の予約状況は、17日は空席が目立つが、16日は満席に近い船が多い。あと、竹芝桟橋からJR浜松町駅までは「ハイエース」で移動ということらしい。東京湾の奥まったこのエリアの舟運については、竹芝エリアの拠点化の動きが著しい。隣接する築地舟運ターミナルの立ち位置が微妙になるなあ、というのが変わらない感想。
実験内容によっては対象者が竹芝エリアに拠点を持つ企業限定だったりして、周知不足と言っていいのか微妙だが、竹芝エリアの勤務者以外は実証実験していることは分からないだろうなあ。