中央区豊海町の大規模流通配送センター建設計画予定地で、既存建物の解体が2019年11月にスタート。建設計画が再開した。 豊洲市場移転遅延の影響で白紙になったと聞いていた。完成は2021年10月で、旧計画から3年半遅れとなる見通し(2019/12/25)。
現地の状況
(中の人撮影)=2019年12月下旬
建設計画概要
かつて2018年4月の供用開始を目指して計画されていた豊海流通配送センター計画が再開した。設計は完了していないようで、旧計画(後述)からの変更点などの詳細は不明。現地では計画地の建物解体がスタートしている。
(再掲)=dorattara! ARCHIVE
参考:旧計画
当時のエントリを見ると、地域住民が利用可能なフットサルコート、芝生広場が整備されることになっていた。
敷地面積 約6200㎡
建築面積 約3600㎡
階数高さ 地上6階、約32m
(中の人作成)
5階部分に事業者従業員用の福利厚生施設としてフットサルコートや芝生広場を設けますが、区民も利用できるスタイルを目指すということのようです。また、福利厚生施設として使われる時間と、区民開放の利用時間帯を切り分ける方法が検討されるようです。
新計画:分かっている範囲
用途 水産物等の一時保管、仕分け、配送
敷地面積 6177㎡
延床面積 11880㎡(旧計画は16800㎡)
建設費用 約50億円
施設内容詳細 不明
スケジュール比較
解体 2019年11月←2015年11月(4年遅れ)
着工 2020年 6月←2017年初(3年半遅れ)
完成 2021年10月←2018年春(3年半遅れ)
現地の状況
①当初
(グーグルストリートビュー)
②2019年12月下旬
(中の人撮影)
感想・まとめ
ここにあった株式会社東発の豊海営業所は2018年10月に廃止され、旧計画は立ち消えになったという情報を得ていたのだが、建設計画が発表された。ただ、設計はまだ終わっていないようで、旧計画からどのような変更があるのかは不明。
建築面積が旧計画と同じと考えると、延床面積は旧計画の4・67フロア(6階)から3・3フロア分と大きく減る。4階程度だろうか。フットサルコートの設置は厳しいかもしれない。
漁港区の入り口にあたるこの部分に配送センターが新規に作られるとなると、その先のエリアに漁港区以外の機能を持たせることは少し難しいのではないか。
漁港区 水産物を取り扱わせ、又は漁船の出漁の準備を行わせることを目的とする区域
(東京都)
構築物:漁港区
(東京都)
仮に冷蔵倉庫群が将来縮小された場合、中央区に不足する公園機能や、いつか書こうと思っている隅田川河口の立地を生かしたドローン・ステーションの展開などを考えてみてもいいのではないだろうか。無数のドローンが整然と列をなして着陸、荷物を積んで飛んでいく様はみてみたい気がする。たまに数千機のドローンによる編隊飛行のパフォーマンスがあったりして。
参考
配送センターの建設に関するお知らせ(適時開示情報)