緑などの自然要素を室内空間に取り込んだ鹿島の「そと部屋」が結構面白い。地下や高層ビルなど、屋外へのアクセスがしにくい空間でのレイアウトに高い開放感をもたらすことを狙っているもので、屋内にいながら屋外に近い効果(リラックス効果や休憩による生産性向上など)が認められたようだ。(2019/10/18)。
(鹿島)
概要
「そと部屋」は鹿島の技術研究所研究棟のコミュニケーションスペースに設置されている。広さはおよそ100平方メートル。「そと部屋」で活動した場合の生理面や知的生産性について、定量的な評価を実施した。
「そと部屋」って?
「そと部屋」は主に3つの要素からなるようだ。
①バイオフィリックデザイン
(鹿島)
・自然とのつながりを狙ったデザインの総称。自然の要素を近景、中景、遠景にバランスよく配置し、安らぎ、刺激効果を高める工夫。
②模擬天井空間「スカイアピアー」
(鹿島)
・天井を天空と錯覚させる
・天井を適度な明るさで覆うことで窓採光で生じるコントラストを低減し、開放感を高める。
・天井下に設置するため、天井裏のスペースは不要。
③リアルタイム・サウンドスケープ「サウンドエアコン」
(鹿島)
・屋外の音を快適に制御して室内に取り込む。開放感とリラックス効果を高める
「そと部屋」の休憩効果(自席での休憩との比較)
・休憩によるリラックス効果
「屋外庭園」と同程度。自席を上回る(信頼度95%)
・休憩後の創造的作業(知的生産性向上効果)
「屋外停電」と同程度。自席を上回る(信頼度99%)
※グラフについては「参考」リンク先に。
感想・まとめ
こういうの好きなんだよなあ。
設置に大規模工事はいらないそうだ。オーダーメイドが可能。
今のままだと使いにくいけど、もう少し洗練されてマンションのオプションになるといいなあと思う。
50万円ぐらいなら使う人いるかも。
参考