カジノを含む統合リゾートは全国で3カ所程度。横浜市が立候補に向けた検討を表明した。合わせて「IRの実現に向けて」という資料が発表されたので、内容を確認しておく(2019/08/23)。
(横浜市)
資料「IRの実現に向けて」を見る
横浜市の現状と課題
・2019年をピークに人口減少(2065年に生産年齢人口が2/3に)
・消費、税収の減少と社会保障費の増加。厳しい財政状況を予測
→横浜市の活力維持の向けた方法を検討
IRに対する考え方
経済効果:これまでにない経済社会効果
懸案事項:依存症対策などの環境が整ってきた
市民理解:今後、丁寧に説明する
→将来に渡る横浜市の発展のためIR実現が必要と判断
横浜市のIRのイメージ
想定立地場所 「山下埠頭」
(横浜市)
・広大、シンボル性の高い敷地
・利便性の高い交通アクセス
・MM21地区から続くウォーターフロントの景観
→都市型リゾートして高いポテンシャル
事業者提案
イメージ図
(横浜市)
MICE施設
国内最大級の国際会議場、展示施設
施設規模 13・8万〜19・2万㎡
宿泊施設
ホテル2700〜4800室
国際水準、ラグジュアリークラス
エンターテインメント施設
一流のエンターテインメントが提供されるアリーナ
子供も楽しめるアトラクション施設
スケジュール
2019年度以降
横浜市第三回定例会以降 本格的な検討準備
実施方針の策定と公表
IR事業者決定
横浜市が「区域整備計画認定申請」を国に対して実施
国が認定
実施協定を横浜市と事業者が締結
カジノ免許申請
事業者による整備開始(建設、開業準備)
カジノ免許付与
2020年代後半
IR開業
そのほか
候補地の山下埠頭を拠点とする港湾事業団体「横浜港運協会」は誘致反対で立ち退きには応じない構え。横浜港運協会はカジノに頼らないハーバーリゾート開発の方向。
日刊建設工業新聞 » 横浜港運協会/山下ふ頭(中区)で国内最大級の展示施設整備構想/20年供用めざす https://t.co/zkxPT51vQS
— どらったら! (@Chuoinfom) August 23, 2019
感想・まとめ
要するに、横浜市は地域おこしに使いたいということらしい。
なぜIRなのかを国全体の視点からみた話はここにはない気がする。
参考