江東区有明地区と帰属の決まっていない中央防波堤埋立地地区を結ぶ、東京港臨港道路南北線のトンネル部分に使われる7本の沈埋函の設置が終了した(2019/07/10)。
(国土交通省)
工事完成は2019年度内(予定)。
いよいよか。
東京港臨港道路南北線の概要
(国土交通省)
トンネル部分の概要
延長2・5キロ
整備期間 2016年度〜2019年度
総事業費 約1100億円
有明側
地上部(10号埋立地その2) 230メートル
アプローチ部 561・7メートル
接続部 35メートル
海上部(沈埋函の部分) 930・8メートル
中央防波堤側
接続部 35メートル
アプローチ部 572メートル
地上部 95メートル
整備効果
・港湾関係車両の分離により、集客施設の集中するお台場の安全性向上
・輸送コスト削減を通じて背後圏企業の競争力強化
沈埋トンネル工法
(国土交通省)
・沈埋函は造船所のドックで作成。
・7函を沈設する。
・各函は延長134メートル(国内で製作されたものでは最長)
感想・まとめ
(東京港湾事務所)=沈埋函内部、2019年6月
同規模の沈埋函トンネルは通常8〜10年かけて整備されるが、ここは東京2020大会の重要輸送路となることもあって、4年で整備しなければならなかったそうだ。しかもドック試用期間の制約があって工程のおくれは許されない状況。
工期短縮のために、製作期間が短い函体タイプを採用したり、沈埋函の輸送を考慮して東京湾内に製作するドック(横浜・本牧)を選んでみたりと、さまざまな工夫が行われたようだ。
また、134メートルの長さの沈埋函の製作は、許容される誤差がわずか21ミリだったが、10ミリ以下の誤差に抑えたそうだ。すごいな。
この話、最初に記事化したのが2014年4月だから、もう5年以上も前の話。粛々と工事は進み、開通まであと一歩となっている。
こちらも感慨深い。