大型バス向けの「バリアレス縁石」がついに実用化され、岡山県岡山市で使用が始まった(2019/6/9)
(ブリヂストン)
自動運転技術による正着制御をうたう東京BRTへの導入が想定される。
概要
名称 バス停バリアレス縁石
開発団体 ブリヂストン、横浜国立大、日本交通計画協会ほか
設置場所 岡山市後楽園のバス停
運用開始 2019年6月10日
全長 約12メートル(2メートルが6個)。
特徴
・バス乗降口と停留所の隙間を小さくする「正着性向上」を可能とする。
・バス乗降のバリアフリー化を実現
・大型、小型のバスのいずれも正着性が高まる汎用性の高い形状
・「バスを安定的に縁石に寄せる」「タイヤと縁石の接触時の影響を緩和する」の課題は解決。
・側面を特殊形状とすることで、タイヤが縁石に接触しても衝撃がほとんどなく、バス停にバスを正着させることができる。
・縁石の一部に凹凸を設け、車両が縁石に接近すると微振動により運転手が感知できる構造
(新潟市資料より)
小型ノンステップバス向けには導入済(新潟市、2017年)
(新潟市)
小型ノンステップバス向けには新潟市の公道に導入済(2017年9月1日〜)。平均離隔は50センチから10センチとなったそうだ。
感想・まとめ
小型、大型のいずれのバスに対しても有効な縁石の初導入という話のようだ。以前のエントリが一歩進んで実用域に踏み込んだ感じ。バリアレス縁石に対応するタイヤの開発もすすんでいるらしい。
繰り返し書いているが、バスが地下鉄や新交通と比較して優れている点の一つに、「乗降に垂直移動不要」というのがある。
交通弱者が移動しやすい街は誰にとっても移動しやすい。この縁石、導入が想定される東京BRTだけでなく一般のバス停にもどんどん広がってほしいものだ。