概要
新金貨物線とは
総武線小岩駅と常磐線金町駅を結ぶ、中川と新中川に沿って南北に敷いた8・9kmの単線電化路線。葛飾区が検討する「新金線旅客化」はJR貨物が利用するこの区間に低床型の車両を走らせようという構想。
(中の人作成)=報道ベース、10駅パターン
最近の動き(2018年10月)
葛飾区長がこんな話をしていた。
・乗降客の伸びはJR金町駅が約1600駅中8位、新小岩駅は43位。
・新金線旅客化は30年ほど検討しているが、ここ数年で状況に変化。
LRT(軽量軌道交通)に対する国の支援
葛飾区全体の人口増加
金町、新小岩駅の乗降客の増加
→再検討を実施
2019年度予算
2019年度は新貨物線旅客化の検討業務委託費として1266万円を計上。検討をさらに進める内容となっている。
(葛飾区)
2018年度以前
葛飾区は新金旅客線の貨物化を含む形で「公共交通網の構築に向けた検討調査費」として2017年度予算案で2000万円、2018年度予算案で3083万円を計上していた。
このころには、いくつかの大きな課題が指摘されていた。
・水戸街道やその他の大きな道路との交差。
・運営主体。JRに前向きな話はない。
調査結果(報道ベース)
2030年の沿線人口、交通量の推計をベースに需要予測
・7駅パターン
・10駅パターン
→36600人/日〜38400人/日
・通勤客6割
・京成高砂、青砥、JR小岩駅で7000〜10000人が新金線に利用転換
葛飾区担当者「2019年度内にJRや国などの関係機関との協議を目指す」(東京新聞)
感想・まとめ
前に進んだと言っても、実現への道はまだ遠そうな印象。
江東区のLRT構想と同じで、ここも幹線道路との交差が問題になっていた。クリアされたのだろうか。
ただ、既存の貨物線にLRTを走らせるのは悪くないと思う。駅の工事はいるけど、まっさらから始めるのに比べるといらない工事も多いし。直通ではないので、需要があるか(採算がとれるか)どうかは極めてシビアになる。
概要でもいいので調査報告書が見たいところ。