大規模再開発が進む品川駅周辺地域の「みらい」について、事業計画が示された。全体概要と目を引いたものを取り上げる(2019/03/28)。
(国土交通省)
概要
背景
①品川駅周辺の将来像(まちづくりガイドライン)
②将来像を実現するための基盤整備
駅前広場整備の考え方
・北口 広域的な交通結節点の形成
・西口 シンボル性の高い広場空間の整備
・東口 地域交通を担う現行機能維持
西口駅前広場の将来の姿
(国土交通省)
事業概要・コンセプト
首都圏と世界、国内各都市との連携を図る。
(国土交通省)
課題と特徴
・品川駅東口
オフィスビル中心
・品川駅西口
複合施設計画がある。
鉄道、バスのりばが分散。駅・まちの連絡性が極めて低い
駅前広場の容量不足。歩行者の空間不足
事業の具体イメージ・機能
・交通機能
品川駅、高輪GW駅との連携/西口〜北口の歩行者広場の連携/バリアフリー導線確保/東西自由通路延伸
・交流機能 デッキレベルで駅とまちをシームレスにつなぐ歩行者ネットワーク整備
・サービス機能
・景観機能
・防災機能
・賑わい機能
事業の具体イメージ・ゾーニング
(国土交通省)
・1 次世代交通ターミナル
・2 開発計画と連携した複合ターミナル
・4 センターコア
・5 利便性の高い路線バス乗降場
・7 高輪ゲートウェイ駅方面への歩行空間
事業の具体イメージ・道路上空空間活用の考え方
(国土交通省)
・北側デッキ 次世代交通ターミナル
・南側デッキ 賑わい広場、3〜4層の商業施設
・4丁目開発地 タクシー/ツアーバス/次世代モビリティの複合ターミナル
次世代交通ターミナル
周辺とのネットワーク
(国土交通省)
・デッキ上に自動運転技術導入など(歩行者とモビリティの共存)
・デポ(停車スペース)を適切に配置
・沿道施設へのアクセスを可能にする
・次世代モビリティを使ったネットワークをデッキ上などを活用して形成(将来)
段階的整備
第1段階
(国土交通省)
・事業着手 地下鉄延伸計画との調整
・京急線連続立体交差化着手/高輪GW駅開業(2020年予定)/駅街区・西口地区・北周辺地区事業着手/環状4号線事業着手
第2段階(リニア開業時:2027年目標)
(国土交通省)
・2階上空デッキ北側部分の完成
・1階駅前広場拡張の完成
・リニア中央新幹線開業/京急線地平化完了/北周辺地区一部まちびらき/西口地区一部完了/環状4号線一部開通
第3段階(時期不詳)
(国土交通省)
・2階上空デッキ南側部分の完成
・複合ターミナルの完成
・周辺再開発が西口地区の一部を除き完了/環状4号線供用開始
感想・まとめ
色々意欲的なので、楽しみな点も多い。
中央区臨海部(晴海埠頭、竹芝埠頭)との直接の繋がりは、港南口側からの「舟運」という形か。品川駅周辺の整理は遅れに遅れていた印象。人口減少が加速しつつあるこのタイミングは面的な更新の最後のチャンスかなと思っていた。
そんな感じ。