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東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

2020/02/21のメモ 「感染まん延期」で行動を変える必要 日本環境感染症学会

新型コロナウイルス(COVID−19)の対応が水際対策期から感染まん延期に入りつつあることから、日本環境感染症学会が行動を変える必要があるとする文書を公表した。ここでは、医療関係者向きではなく一般市民向けの部分を抜粋してメモしておく(2020/02/21)。

 

概要

1 感染症の臨床的特徴が明らかになってきた

 感染後、多くは無症状で経過するようだ。潜伏期間は1〜12・5日。

 その後一定の割合で発熱、呼吸器症状。

 4日目をすぎても発熱が続く、*1特に1週間目でも続く場合、呼吸器症状悪化なら肺炎合併の可能性→すぐに帰国者・接触者相談センターに相談する

2 1週間以内に症状が軽快しそうであれば、自宅での安静で様子見

 風邪のような症状〜軽い上気道炎などの軽症例は多数存在しそう。このようなケースは1週間程度で症状が軽快する→治療不要、自宅安静で十分。

 家族など身近な人の感染に注意。家族と接する時のマスク着用、こまめな手洗い。

3 1週間以上熱が続く、呼吸苦、呼吸器症状の悪化が見られる→医療機関

 4日〜1週間程度発熱が継続、呼吸が苦しくなってきた、せきや咽頭痛が悪化→帰国者・接触者相談センターへ。

 1週間未満でも高熱、呼吸困難の場合は肺炎合併疑い→帰国者・接触者相談センター

4 高齢者・基礎疾患を有する人は外出を控え、人混みの中に入らない

 高齢者、基礎疾患がある人は重症化しやすい

 小児の重症例は少ない

 重症化につながる基礎疾患:糖尿病、心不全、腎障害・透析患者

 生物学的製剤、抗癌剤免疫抑制剤投与患者

 妊婦

→十分な注意が必要

5 現在、実施されているウイルス検出のための検査(PCR法)に限界

 新型ウイルスは量がインフルエンザウイルスより少ない(1%〜0・1%)と考えられていて検出結果の判定は難しい。PCR法は万能ではない。

 

クイックチェックポイント

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(日本環境感染症学会)

1 注意すべき事項

・自分自身の健康管理を行う。体調が優れないときは朝/夕の体温測定を実施

・高齢者や基礎疾患のある人に感染症をうつさないため病院や施設での面会を控える

・人が多く集まる室内での 集会等の参加は必要なものに限定

・公共交通機関で、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らない。不特定多数の方の触れるものに接触後の手指衛生が重要

・会社、学校、自宅に着いてからの手洗い実施

・時差通勤によりラッシュアワー回避

・東京2020大会に向けて準備してきたテレワークによる自宅勤務も活用

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感→出来るだけ会社、学校は休み、自宅で安静・静養

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感ありで人と接触する場合は、咳エチケット(マスク着用)。手で鼻、口を触った場合は、手洗い

・体調不良者マスクを着用

 

2 注意すべき症状

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感など+呼吸苦、息切れの症状がある場合

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、5日以上持続する場合

 

3 受診行動

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感など+呼吸苦、息切れの症状がある場合

・37.5°C以上の発熱、咳、倦怠感などの症状が、1週間以上持続する場合

 

→帰国者・接触者相談センターなどに相談してから病院(一般外来で受診せず、帰国者接触者外来)を受診

 

この時、マスクを着用し公共交通機関の利用は回避

 

4 高齢者または基礎疾患のある方

・毎日、朝・夕、 体温測定

・多くの方が集まる集会場等へ行くことは回避

・インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンを接種されてない場合は医療機関で接種

参考

新型コロナウイルス感染症(COVID−19) 水際対策から感染蔓延期に向けて(日本環境感染症学会)=2020年2月21日

*1:インフル、風邪は通常3〜4日までが症状のピーク。