東京都が国に対する最重点要望として「都心部・臨海地域地下鉄構想」と「都心部・品川地下鉄構想」について事業スキームの早期構築に向けた支援を求めたことがわかった。優先6路線についても事業スキーム早期構築の要望を出している。鉄道新線関係では久々の具体的な動きか(2019/11/21)。
(東京都)
概要
東京都が国に対して出した要望の主なものについて
①優先6路線(新)
「事業化に向けて検討を進めるべき」とされた6路線の整備に向けて、事業スキームを早期構築する。補助制度の活用、拡充、財源確保など必要な措置をとること
②構想2路線(新)
「都心部・臨海地域地下鉄構想」と「都心部・品川地下鉄構想」について、事業スキームの早期構築に向け積極的に支援すること
③ 新しい鉄道整備の仕組み作りの検討(継続)
整備効果はあるものの、採算性に課題があるとされた「JR中央線の三鷹・立川駅間の複々線化」などの路線は新しい整備の仕組み作りを検討をするなど必要な措置をとること
感想・まとめ
2019年度は①②をまとめて「交通政策審議会諮問第198号に対する答申路線の整備促進」という1項目で、内容も「当該路線の整備に向けた国の方針の明確化と、必要な措置の要求」というあっさりしたものだった。分離されたことで要望内容がより具体的になったといえる。
今回、優先6路線と「都心部・臨海地域地下鉄構想」は別項目で明確に分けられている。要望のレベルが違うということだが、臨海地下鉄が構想段階に留まっていることを考えれば、新たな項目が作られてとりあげられたことには注目したい。
参考
(東京都)