どらったら!!

東京都中央区、江東区の臨海部を中心としたメモ。独自の情報を除いては、報道ベースではなく、発表主体の情報をベースに書くことを基本にしています。最近はゲリラ的な花火大会情報も提供。

#186 水都大阪について

東京で苦戦する舟運。

舟運を生かしたまちづくりという点では、大阪の取り組みが東京より10年は早い。 

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 (水都大阪)

東京ではあまり聞かない「水都大阪」の取り組みについて。

www.suito-osaka.jp

大阪市中心部の「水の回廊」

世界的に稀な「川が都市部をロの字に回る」地形=「水の回廊」

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(水都大阪コンソーシアム)

  水の回廊を中心に、シンボルとなる空間づくり、船着場整備、護岸・橋梁のライトアップなどが進む。

  舟運をいかしたまちづくりとしては、道頓堀川を中心とした市中心部の「水の回廊」から、万博の開かれる「ベイエリア」に拡大するらしい。

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大阪府

水都大阪再生までの流れ

2001年

 「水都大阪再生」 都市再生プロジェクトに指定(内閣官房

2003年

 大阪府大阪市、経済界による「懇話会」「再生協議会」から「水都大阪」再生に向けた取り組みの提案

→親水空間整備、賑わいづくりプロジェクト 

2004年

 道頓堀川沿い遊歩道オープン。水辺に顔を向けた川沿いの店舗増加

2008年

 水陸交通ターミナルとして2箇所に船着場整備

 堂島川沿いにほたるまち港開港

2009年

 シンボルイベント「水都大阪2009」

 北浜地区に社会実験として「川床」誕生

2010年

 中之島公園が親水性を高めた都市空間として再整備

2011年

 「水都大阪水と光のまちづくり構想策定」

2011年3月

 河川敷占用許可準則改正/河川敷地での営業活動可能に。社会実験から順次移行。

2012年4月

 「とんぼりリバーウオーク」が「都市・地域再生等利用区域」に指定。

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(グーグルアース)

 

 道頓堀川に人道橋「浮庭橋」が完成。川を挟んだ湊町地区と南堀江地区の回遊性が高まった。

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大阪市

 2017年 水都大阪コンソーシアムが事業開始

舟運利用者実績

2016年度  86万人

2020年度 100万人(目標)

水都大阪の目指す姿(2020年)

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大阪府)=水と光のまちづくり推進会議 取り組み方針(2017・1)

感想・まとめ

 水都大阪を推進しはじめの時期、大阪市は相当な力の入れようで、水辺に顔を向けたまちづくりが急速に進んでいた。資料を見る限り、現在の舟運活性化への取り組みも、東京とは比較にならないぐらい分厚い。

 例えば、東京で話題になった川床、大阪では2009年に実現していたようだ。

 ・・・

 まちづくりを含めた舟運活性化をしようとしたら、相当な時間がかかる。

 首都高日本橋地下化を契機に何とかして欲しいね。

 現状では東京の取り組みは船を走らせるだけ。

 水辺に顔を向けたまちづくりが全く不足しているので、このままではその次には進めない。

 そんな印象。

東京で舟運が苦戦というのは例えば「数万人規模」とぶち上げたこれ↓とか。

定期運航の水上バスの話ではない。

dorattara.blog.fc2.com

参考

www.suito-osaka.jp