大阪都心部を南北に縦断する都市鉄道「なにわ筋線」について、国土交通省が鉄道事業許可を出した(2019/07/09)。大阪都心と関西空港のアクセスを大きく改善するこの路線について、簡単にまとめておく。
(国土交通省)
開業は2031年春の予定。
なにわ筋線概要
(国土交通省)
事業者
関西高速鉄道(第3種)
JR西日本(第2種)
南海電気鉄道(第2種)
整備区間
整備駅数 3
中之島、西本町、新難波
事業費
3300億円
事業期間
2019年度〜2031年度
開業時期
2031年春(予定)
建設キロ数
約7・2キロ
整備効果
大阪(梅田)→関空
現状(カッコ内は乗り換え回数)
JR 68分(0回) 開業後 46分(0回)
南海 56分(1回) 開業後 47分(0回)
※はるかがJR難波駅を通過、ラピートが南海難波駅以南を実績最短の29分程度で運行した場合、30分台後半まで短縮できる可能性あり。
(参考)
関西圏における高速交通ネットワークへの鉄道アクセス改善方策に関する調査(国土交通省)
感想・まとめ
関西空港に行く機会が多いので、とても興味がある事業。
ただ、開業は10年以上先というのは残念だな。
新線建設はこれぐらいの時間は普通にかかるってことだろう。
・・・
事業主体さえ決まれば動き出すと思われる「東京8号線延伸」。東京メトロが想定されているが、新線を整備すると全体の運賃収入が減るっていう内容で、なかなか厳しいようだ。
開業までにかかる期間は通常のシナリオだと、国の予算への反映からだいたい10年らしい。
事業主体が決まり最速で2021年予算に反映されたとして、2030年度末ということになるが、現状では全く不透明といっていいだろう。
そして、臨海地域地下鉄構想の江東区の優先順位はたぶん「東京8号線延伸」の下。構想の具体化にも着手していないようだ。
まだまだ先は長い。