東京都港湾局の事業概要の中から、新交通「ゆりかもめ」の延伸計画が消滅したようだ(2019/05/01)。
(ゆりかもめ)
概要
東京都港湾局の事業概要の中の記載は次の通り。
①2015年事業概要より
(東京都港湾局)
②2018年事業概要より
(東京都港湾局)
晴海通りを走っていた新交通(ゆりかもめ)のラインが消滅した。
変わって晴海2丁目と5丁目に交通結節機能用地が設けられている。
参考
2016年4月には国土交通省の交通政策審議会答申が発表されている。
これに先立つ2015年7月には東京都が交通政策審議会答申に向けた検討のまとめを公表。
運輸政策審議会答申(2000年)の「A2路線」に記載のあった「ゆりかもめ延伸」(豊洲〜勝どき)もこのときの検討対象に入っていたが、臨海地域地下鉄構想との両立は困難という結論に至っている。
ゆりかもめ延伸(豊洲~勝どき)と都心部・臨海地域地下鉄構想を整備した場合、東京臨海地域の需要が競合することにより、本検討における試算では、ゆりかもめ延伸(豊洲~勝どき)の収支採算性の確保に課題
(東京都)
感想・まとめ
当時の答申(運輸政策審議会・2000年)の際の「A2」(目標年次まで整備着手)延伸ルート。
(中の人作成)
※「A1」路線(目標年次までに開業)に有明〜豊洲駅間(開業済み)が指定。
ゆりかもめの料金体系は
2キロまで 180円
5キロまで 250円
8キロまで 320円
8キロ超 380円
ちょっと考えただけでも
・想定運賃が高くシェアサイクル使った方がずっと早くて安い
・地下鉄新線と両立しない
・路線が被る東京BRTの採算に大きく影響
(経由地:新橋、勝どき、豊洲、豊洲市場、有明、東京テレポート等)
・スカイラインを考えて構築された選手村の都市景観に邪魔
ということで、延伸計画が図から消滅したことに違和感はない。